映画で学ぶ英会話2
映画で学ぶ英会話
【映画タイトル】
セイフ・ヘブンsafe haven
【あらすじ】
ある友人の彼女に、一緒に死のうといって迫る警官のストーカーがついて弱ったという話を聞いたことがある。警官が犯罪者になるとかなり面倒だ。この映画のヒロイン、Katieも、警官で、暴力的な夫から逃れて、美しい海辺の小さな街にやって来た。観光バスの立ち寄る海に面した雑貨屋を経営するAlexと出会う。彼は、妻に先立たれ、幼い息子と娘を育てている。自分の後を追ってくる夫の影に怯えながらも、この、子煩悩で優しいAlexに魅かれてゆくKatie。
【場 面】
Alexは、Katieを誘って、お気に入りのクリークにカヌーに乗りに行く。Katieは、このクリークがAlexの一番のお気に入りの場所だと聞いて、”Did you used to, um…come here with your wife?”「奥さんともここに来たの」とやや探りを入れる。どういうつもりで自分を誘っているのか知りたいところだろう。Alexは、妻をはじめ忘れようとしたが、妻を偲び、子供達にも彼女がどんな女性だったかを伝えようと思いなおした。そして子育てに集中してきたのだが、”But today with you, this is probably the first time that I’ve looked up.”「今日君といて初めて前を見ようと思ったんだ(直訳は、「今日は君といて、これはたぶん自分が視線を挙げた最初だ」となるが)」と告げる。Katieは、それに対して”It’s a perfect day.”と答える。これは、うまい答え方で、天気がカヌーでの川下りにうってつけの日だ、という意味にも、Alexの気持ちが分かってこんなに素晴らしい日はないという意味にもとれる。控えめだが、自分の気持ちをうまく表している切り返しだ。
【表現のポイント】
①最初のKatieのDid you used to come here with your wife?のused to Vは、過去の習慣を表す助動詞。便利なのは、今はもうそうした習慣、状態はない、ということも分かる表現であること。I used to smokeといえば、昔はタバコを吸ったが、今は吸わないということが分かる。
②perfectは、本当にいろいろなところで使える完璧な表現。「完璧な、完全な」から「申し分ない、うってつけの、ぴったりの」などまで幅広く使える。
【練習してみよう】
(1)日本文:彼は、昔は友達と飲みに出かけたものだが、今では週末を恋人と過ごしている。
英文: He used to go drinking with his friends, but now spends weekends with his girlfriend.
(2)日本文:そのカフェは、彼女を連れてゆくにはうってつけの場所だ。
英文:The café is a perfect place to take her.
【応用してみよう】
日本文:私は、昔はいろんな男の人と付き合ったけど、あなたこそが私にとってはぴったりだってわかったのよ。
英文:I used to date many different guys, but now I’ve realized you are perfect for me.
【最後に】
この映画の監督は、My life as a dog, ギルバート・グレーブ、サイダーハウスルールやショコラで知られるラッセ・ハルストレム。My life as a dog以来変わらないのは、苦しいところからの再生、成長というテーマか。見終わった後にほっとしてよかった、と思わせる名手。